先生という仕事

せいたか先生ののんびり独り言へようこそ

「せいたか先生ののんびり独り言」へようこそ。小学校教員の「せいたか先生」が、名前の由来と、このブログで授業づくりや学級づくりについて書いていくことを紹介します。
学級づくり

夏休みBINGO 子どもたちのリハビリに

夏休みが明けました。夏休み明けからいきなり授業は厳しいですよね。子どもたちは友だちと話していないため、どこかよそよそしい雰囲気。クラスもなんだか調子が出ない。そこでおすすめなのが夏休みBINGOです。ビンゴのお題はもちろん「夏休みに○○した...
先生という仕事

その「嫌い」、一回弾いてみましたか?

夜、なんとなくスマホを眺めていたら、ある番組の切り抜き動画が流れてきました。僧侶でメイクアップアーティストの西村宏堂さんが、「日曜日の初耳学」(MBS制作・TBS系)の「インタビュアー林修」に出たときの一場面です。ピアニストのお母さんから言...
先生という仕事

「嫌い」と言うなら、まず弾いてみる 西村宏堂さんの母の言葉から、教室の「きらい」を考える

「嫌い」と言う前に、相手のことをどれだけ知っているか。最近、ある番組の切り抜き動画を見て、この問いがずっと頭から離れません。教室で子どもが口にする「きらい」も、私たち教員が心の中でつぶやく「苦手」も、案外この問いでふるいにかけられるんじゃな...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#31 5年家庭科「ご飯とみそ汁」を、自分の家の一杯から始める 生活文化の継承と、子どもが課題を立てる家庭科

連載「教材で読む次期学習指導要領」、今回が最終回です。最後は、家庭科の「ご飯とみそ汁」。5年生の家庭科で、米を洗って、水加減をして、鍋で炊く。煮干しでだしをとって、みそ汁を作る。調理実習の中でも、子どもたちが一番真剣になる単元じゃないでしょ...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#30 6年音楽「ふるさと」を、どう歌いたいか 思いと技能を一続きにする歌唱の授業

6年生の歌唱共通教材、「ふるさと」。「うさぎ追いし かの山」。卒業式で歌う学校もあるかもしれません。6年生の子どもたちにとっては、まだ「ふるさとを離れる」実感はない。でも、卒業という小さな別れを前にして、どこか響くものがある歌です。今回は、...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#29 3年保健「毎日の生活と健康」は、覚える保健から「使える保健」へ 健康の「概念」と「原則」とは

3年生から始まる保健。最初の単元は「毎日の生活と健康」です。健康な生活には、1日の生活の仕方(運動・食事・休養と睡眠)、体の清潔、身の回りの環境(明るさの調節、換気など)が関わっている。4時間ほどの短い単元です。正直、この単元、ちょっと扱い...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#28 「ブランコ乗りとピエロ」を2時間かけて読む 道徳の「1教材を複数コマで」はどうやるか

高学年の道徳の定番教材、「ブランコ乗りとピエロ」。サーカスのスター、ピエロ。そこに、新しくやってきたブランコ乗りのサム。サムは、決められた時間を守らずに演技を続け、ピエロの出番を奪ってしまう。ピエロは怒る。でも、サムの演技を見て、その努力に...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#27 道徳「かぼちゃのつる」は、わがままをしからない教材だった 審議まとめが見直しを示した「わがまま」という言葉

1年生の道徳の定番教材、「かぼちゃのつる」。かぼちゃが、どんどんつるを伸ばしていく。みつばちやちょうちょ、すいか、こいぬに「そっちに伸ばしちゃだめだよ」と言われても、聞かずに道の方まで伸ばしていく。そして、トラックにつるをひかれて、切られて...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#26 6年外国語「わたしの町」紹介で、AI翻訳とどう付き合うか 身近な地域を、自分の言葉で発信する

6年生の外国語には、自分の町や日本のよさを紹介する単元があります。"We have a big park in our town." "You can see beautiful cherry blossoms." 。町のおすすめの場所や、...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#25 Let’s Try! 2「お気に入りの場所」を、本当に伝えたい場所に 4年外国語活動で「伝えたいことを伝える」

4年生の外国語活動、Let's Try! 2 の終わりの方にあるユニット、"This is my favorite place."。校内の場所の言い方(library, music room, gym など)を覚えて、道案内の表現(Go s...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#24 2年生活科「町たんけん」は、行けば行くほど深くなる 安全の制約の中で、地域と体で関わるには

2年生の生活科、「町たんけん」。学校の周りのお店や公園、公共施設に、グループで出かけて、見て、聞いて、発見したことを伝え合う。子どもたちが一番楽しみにしている単元の一つじゃないでしょうか。そして、先生にとっては、一番準備が大変な単元の一つで...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#23 6年社会「わたしたちの生活と政治」を、模擬選挙で終わらせない 主権者教育と外部機関との連携

6年生の社会科、「わたしたちの生活と政治」。日本国憲法の三つの原則、国会・内閣・裁判所、そして市の政治。今の教科書では、6年生の最初にこの単元が来ていることが多いと思います。(配列は教科書によってちがうので、お使いの教科書で確かめてください...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#22 5年社会「情報化した社会と産業」で、ニュースの「作り手」を考える 情報の真偽と意図を確かめる力

5年生の社会科の後半、「情報化した社会と産業」。テレビのニュース番組や新聞がどうやって作られているかを調べ、情報を生かして発展している産業についても学ぶ単元です。この単元、教科書が作られたときと今とで、子どもの情報環境が一番変わった単元かも...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#21 3年社会「昔の道具」は、郷土資料館に行ってこそ 地域の素材と人を生かす学習へ

3年生の社会科、「市の様子のうつりかわり」。昔の道具を調べる学習が入っている単元です。せんたく板、かまど、火のし、黒電話。子どもたちは、「これ、何に使うの?」と目を丸くします。この学習、教科書の写真だけで進めることもできます。でも、正直、実...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#20 1年生のあさがお、3年生のホウセンカ 「身体性」と「生命を尊重する心情」で、育てる学習をつなぐ

1年生の5月。あさがおの種をまいて、毎朝水をやって、芽が出たら「出た!」と大騒ぎ。夏休みには鉢を持って帰って、秋には種をとる。日本中の1年生が、毎年同じことをしているんじゃないでしょうか。そして3年生になると、理科でホウセンカやヒマワリを育...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#19 6年「電気の利用」を、家の電気代の話までつなげる 新しく設定される「理科と日常生活」とは

6年生の理科、「電気の利用」。手回し発電機で電気をつくる。コンデンサーに電気をためる。豆電球と発光ダイオードで、どちらが長く光るか比べる。プログラミングで、明るさセンサーと組み合わせて、暗くなったら明かりがつく仕組みを考える。盛りだくさんで...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#18 5年「ふりこのきまり」は、科学的な探究の練習台 「条件をそろえる」を子どもが自分で言えるように

5年生の理科、「ふりこのきまり」。ふりこが1往復する時間は、何によって変わるのか。おもりの重さか、ふれはばか、ふりこの長さか。答えは「ふりこの長さ」。…と、答えを知っている先生が授業をすると、どうしても「長さで変わることを確かめる実験」にな...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#17 九九があやしいまま、わり算の筆算へ 算数の「つまずきの連鎖」と、学年をこえた学び直し

4年生でわり算の筆算を教えていると、必ず出会う子がいます。「たてる」の段階で手が止まる子。72÷8の商が立たない。よく見ると、八の段の九九があやしい。前に「わり算の筆算でつまずく子にどう教えるか」という記事を書きましたが、根っこはだいたいこ...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#16 4年「面積」のL字形は、いくつの求め方が出るか 「統合的・発展的に考える」を授業で見える形に

4年生の「面積」。1㎠のマスを数えるところから始まって、長方形・正方形の面積の公式、そしてL字形のような、長方形を組み合わせた形の面積へと進みます。このL字形の授業、算数の研究授業でもよく見かけます。理由は簡単。求め方がたくさん出るからです...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#15 6年「データの調べ方」で、グラフを疑う力を育てる 「データと確からしさ」と「社会を読み解く数学」

6年生の「データの調べ方」。ドットプロット、平均値・中央値・最頻値、度数分布表、柱状グラフ。教科書では、二つのグループの記録を比べて、「どちらのグループの方が記録がよいと言えるか」を考える、という流れが多いと思います。正直、この単元、ちょっ...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#14 5年生の「割合」は、なぜこんなに難しいのか 審議まとめが「配列の改善」まで言い出した単元

算数で「一番教えにくい単元は?」と聞かれたら、私は迷わず5年生の「割合」と答えます。「もとにする量」「比べられる量」「割合」。3つの言葉が出てきて、公式は「比べられる量÷もとにする量=割合」。言葉の上では分かる。計算もできる。でも、文章題に...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#13 教科書の「読書の単元」を、自分で本を選ぶ子につなげる 読書のきっかけと、自立した読書への移行

国語の教科書には、毎学年、読書の単元があります。本を紹介するカードを書く。ポスターや帯を作る。おすすめの本を友達に紹介する。図書室で本を選ぶ練習をする。この単元、授業としては楽しく終わります。でも、単元が終わった次の週、子どもたちは自分で本...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#12 国語の話し合いの単元は、多数決で終わらせない 「協働による考えの深化や合意」を4・5年生で

国語の教科書には、どの学年にも「話し合い」の単元があります。司会や記録の役割を決めて、議題について話し合い、決める。4年生なら学級の中のこと、5年生なら学校生活全体のこと、と広がっていきます。この単元、正直に言うと、ちょっと扱いにくくありま...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#11 書写の時間は、なくならない タイピングの時代に「手で書く」を丁寧に教える理由

1人1台端末が入ってから、子どもが文字を書く量は、確実に減ったと思います。調べ学習のまとめはスライドで。感想は端末に入力して提出。漢字練習もアプリで、という学校もあるかもしれません。そんな中、「書写って、これからどうなるの?」と思っていた先...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#10 「へんとつくり」の単元と、毎日の漢字練習をつなげる 「読み書き」と「成り立ち」が一つの事項になる

漢字の学習って、国語の中で一番「別のもの」になっていませんか?毎日の漢字ドリル。週に一回の小テスト。それとは別に、教科書には「へんとつくり」や「漢字の組み立て」「漢字の成り立ち」といった単元がある。でも、その単元が終わると、毎日の漢字練習は...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#9 「固有種が教えてくれること」のグラフと表を、文章と一緒に読む 情報と情報との関係を吟味する力

5年生の説明文「固有種が教えてくれること」。アマミノクロウサギやニホンカモシカなど、日本にしかいない「固有種」を取り上げて、日本の固有種がなぜ多いのか、そして固有種をどう守っていくのかを述べる文章です。この教材の特徴は、何といっても資料の多...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#8 「すがたをかえる大豆」を読んだら、次は自分が書く番 「事実や知識の整理と理解」で読む・書くを一続きに

3年生の説明文「すがたをかえる大豆」。いり豆、煮豆、きなこ、豆腐、納豆、みそ、しょうゆ、えだ豆、もやし。大豆がこんなに姿を変えて、私たちの食卓に並んでいる。給食のメニューと結びつけて読むと、子どもたちの目がきらきらする教材です。そして多くの...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#7 「お手紙」の音読劇は、ただの発表会じゃない 友達と読みを出し合う「協働」の時間に

がまくんとかえるくんの「お手紙」。2年生の教室で、これほど音読劇が盛り上がる教材はないんじゃないでしょうか。「ああ。」「いちども。」「ばからしいこと、言うなよ。」。会話が多く、二人の気持ちがはっきりしていて、演じたくなる。今回は、この音読劇...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#6 「スイミー」の「にじ色のゼリーのようなくらげ」で語感を磨く AI時代の語彙指導

2年生の「スイミー」。小さな黒い魚のスイミーが、大きな魚に仲間を食べられ、一人で海を泳ぐうちに、すばらしいものに出会っていく。そして最後は、みんなで大きな魚のふりをして、「ぼくが、目になろう。」。この物語、筋だけ追えば短い話です。でも、真ん...
授業づくり

教材で読む次期学習指導要領#5 「ごんぎつね」を基幹教材に、新美南吉をもう一冊 教科書の「基幹教材」と「関連教材」という考え方

秋の4年生といえば「ごんぎつね」。教材研究の記事は前に書いたので、今回は少し違う角度から。審議まとめが教科書について言っている「基幹教材」と「関連教材」という考え方を、「ごんぎつね」に当てはめてみます。審議まとめの「基幹教材」と「関連教材」...