どうも。「せいたか先生」です。
走り幅跳び。砂場に向かって助走して、踏み切って、跳ぶ。シンプルな運動ですが、子どもたちが一番困るのは、跳ぶことよりも踏み切りの足が合わないことです。
踏み切り板にぴったり足を合わせようとして、助走の途中で歩幅を調整する。スピードが落ちる。結局、うまく跳べない。あるいは、踏み切り板を越えてしまってファウル。何回やっても、足が合わない。
ということで今回は、この「足が合わない」をなくすための場の設定を書いてみます。
踏み切り「板」ではなく「ゾーン」にする
一番おすすめしたいのが、踏み切りゾーンです。
踏み切り板の代わりに、砂場の手前に幅のある区域(ゾーン)をつくります。たとえば、幅60cmくらいの区域をラインやマーカーで示して、「この中のどこで踏み切ってもいい」とする。
記録は、踏み切った足のつま先の位置から計ります。踏み切り板のように、決まった位置から計るわけではありません。
こうすると、子どもは踏み切り板に足を合わせる必要がなくなります。ゾーンの中で、一番踏み切りやすいところで踏み切ればいい。助走の途中で歩幅を調整しなくていいので、スピードを落とさずに跳べるようになります。
助走の距離は「短め」から
助走の距離も大事です。
長い助走のほうが、スピードが出て遠くに跳べる、と思いがちです。でも、子どもにとっては、助走が長いほど、踏み切りの足が合いにくくなります。
最初は、5〜7歩くらいの短い助走から始めます。短い助走で、踏み切りの感覚をつかむ。慣れてきたら、少しずつ長くしていきます。高学年なら、10〜15歩くらいまで伸ばしていくイメージです。
自分の助走の「スタート位置」を見つける
短い助走に慣れたら、自分のスタート位置を見つけます。
やり方は簡単で、
- 踏み切りゾーンから、砂場とは反対の方向に向かって、自分の助走の歩数分走る
- 走り終わったところに、マーカーを置く
- そのマーカーから、砂場に向かって助走して跳ぶ
- 踏み切りが合わなかったら、マーカーの位置を前後に調整する
これを何回かくり返すと、「自分のスタート位置はここ」というのが見えてきます。友達に踏み切りの足を見てもらうと、調整しやすいです。
踏み切りの「リズム」
踏み切りの直前は、リズムを変えると跳びやすくなります。
「タ、タ、タ、タ、ターン」のように、最後の1〜2歩を少し速く、短くする。このリズムを口で言いながら練習すると、子どもは踏み切りのタイミングがつかみやすくなります。
最初は、助走なしで、その場で「タ、タ、ターン」と踏み切る練習から始めてもいいと思います。
砂場の準備
最後に、安全のための準備です。
- 砂場の砂を、跳ぶ前にしっかり掘り起こして、やわらかくしておく
- 砂場の縁(ふち)にあるコンクリートやレンガに注意する
- 跳んだ子が砂場から出てから、次の子が助走を始める
- 記録を計る子、砂をならす子の役割を決めておく
砂が固いと、着地のときに足首やひざを痛めることがあります。授業の前に、トンボで砂を掘り起こしておくのは、地味ですが大事な準備です。
記録は「自分との比べっこ」
記録を計ったら、前の自分と比べるようにします。
カードに、毎回の記録と、「踏み切りが合ったか」「どんなことに気をつけたか」を書かせる。そうすると、「踏み切りゾーンで跳べるようになったら、記録が伸びた」「スタート位置を変えたら、足が合うようになった」という変化が見えてきます。
おわりに
走り幅跳びは、「足が合わない」というつまずきさえなくなれば、子どもはぐんぐん記録を伸ばしていきます。そのつまずきを、ゾーンという場の工夫でなくしてあげる。
踏み切り板に足を合わせることに必死になるより、思いきり助走して、思いきり跳ぶ。そのほうが、ずっと楽しいんじゃないでしょうか。


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