係活動と当番活動はどう違う? 子どもが動き出す係の作り方

学級づくり

どうも。「せいたか先生」です。

4月の学級づくりで、必ず出てくるのが「係決め」です。黒板係、配り係、電気係、窓係…。

で、ここでちょっと立ち止まって考えたいのが、「係」と「当番」は何がちがうのかということです。実は、この二つ、似ているようで、目的がまったくちがいます。

ということで今回は、係活動と当番活動のちがいと、子どもが自分から動き出す係の作り方を書いてみます。

係と当番のちがい

学習指導要領の解説では、二つは次のように分けられています。

当番活動 係活動
目的 学級の生活を維持するための仕事 学級の生活を楽しく豊かにするための活動
例 給食当番、掃除当番、日直 お楽しみ係、新聞係、生き物係
誰が考えるか 先生が決めてもよい 子どもが考えてつくる
やらないとどうなるか クラスが回らなくなる クラスは回るけど、ちょっとさびしい

つまり、当番は「やらないと困る仕事」、係は「やるともっと楽しくなる活動」です。

よくある「係」は、実は当番

ここで、よくある係を見直してみます。

  • 黒板係(黒板を消す)
  • 配り係(プリントを配る)
  • 電気係(電気をつけたり消したりする)
  • 窓係(窓を開け閉めする)

これらは、全部「やらないと困る仕事」です。つまり、名前は「係」でも、中身は当番なんです。

当番の仕事を「係」として決めると、子どもにとっては「やらされる仕事」になります。黒板係が黒板を消し忘れると、先生に注意される。そのうち、係の仕事は「怒られないためにやるもの」になってしまいます。

当番は当番として決める

なので、私なら、当番と係を分けて決めます。

当番は、クラスが回るために必要な仕事を、先生が一覧にして、全員で分担します。黒板、配り、電気、窓、給食、掃除。一人一つずつ。週ごと、月ごとに交代してもいい。

当番は、「やって当たり前」の仕事なので、先生が決めてしまっていいと思っています。そのかわり、仕事の量が公平になるように気をつける。

係は子どもがつくる

そして、係は子どもがつくるものにします。

「このクラスを、もっと楽しくするために、どんな係があったらいい?」と子どもたちに聞く。そうすると、いろいろな係が出てきます。

  • お楽しみ係(月に1回、クラスで遊ぶ企画を考える)
  • 新聞係(クラスの出来事を新聞にする)
  • 誕生日係(誕生日の子をお祝いする)
  • クイズ係(朝の会でクイズを出す)
  • 生き物係(クラスで生き物を育てる)
  • 音楽係(給食の時間に音楽をかける)

子どもたちから出てきた係なので、子どもたちは、自分からやろうとします。誰かに言われなくても、新聞係は新聞を書くし、クイズ係はクイズを考えてくる。

係が動き出すための工夫

係をつくっても、だんだん活動しなくなる係も出てきます。それを防ぐための工夫をいくつか。

係の時間をとる

係活動は、休み時間だけでやらせると、遊びたい子とのけんかになります。なので、週に1回、学級活動の時間を少しとって、係の時間にする。その時間で、係ごとに相談したり、準備したりする。

発表の場をつくる

係が何かしたら、それを発表する場をつくります。朝の会や帰りの会で、「今日は新聞係から発表があります」。発表の場があると、係の子たちはがんばれます。

係を変えてもいい

学期ごとに、係を見直します。活動しなくなった係はなくしてもいいし、新しい係をつくってもいい。

「この係、あんまり活動できなかったね。どうする?」と子どもたちに聞くと、「やめて、別の係にする」と言う子もいれば、「もう一回がんばる」と言う子もいます。どちらでもいい。自分たちで決めることが大事です。

おわりに

当番は「クラスが回る」ための仕事。係は「クラスがもっと楽しくなる」ための活動。

この二つを分けるだけで、係活動は、子どもにとって「やらされる仕事」から「やりたい活動」に変わります。4月の係決め、ぜひ当番と係を分けてみてください。

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