どうも。「せいたか先生」です。
ハードル走。子どもにとっては、なかなか怖い運動です。走っている途中に障害物がある。引っかかったら転ぶかもしれない。なので、ハードルの手前で急にスピードを落としたり、止まってまたいだりする子が出てきます。
で、そういう子に「もっとスピードを出して!」と言っても、まぁ、出せません。怖いので。
ということで今回は、ハードル走で一番大事な「インターバル」を、子どもが自分で選べるコースづくりについて書いてみます。
ハードル走は「リズム」の運動
ハードル走で大事なのは、ハードルを跳び越えることより、ハードルとハードルの間(インターバル)を、一定のリズムで走ることです。
インターバルを3歩で走れると、いつも同じ足で踏み切れて、リズムよく進めます。「1、2、3、ジャンプ、1、2、3、ジャンプ」。このリズムができると、スピードを落とさずに走り切れるようになります。
ところが、インターバルの長さが合っていないと、このリズムが崩れます。長すぎると、4歩、5歩になって、踏み切る足がバラバラになる。短すぎると、詰まってしまう。
子どもの歩幅は一人ひとり違う
ここが問題なんです。子どもの歩幅は、一人ひとり違います。背の高い子と低い子、走るのが速い子と遅い子。全員が同じインターバルで走れるわけがありません。
なのに、1本のコースで全員に同じインターバルを走らせると、合わない子はずっと合わないまま。それでは、リズムを学ぶどころではありません。
インターバルを選べるコース
そこで、インターバルの違うコースを何本か用意して、子どもに選ばせるという場の設定をします。
たとえば、こんな感じです。
| コース | インターバル | 目印の色 |
|---|---|---|
| A | 短め | 赤 |
| B | やや短め | 黄 |
| C | 標準 | 青 |
| D | 長め | 緑 |
インターバルの長さは、学年や子どもの実態によって変えてください。コースごとにハードルやコーンの色を変えておくと、子どもが「自分は青コース」と分かりやすいです。
子どもは、何本か走ってみて、3歩でリズムよく走れるコースを自分で選びます。最初は迷う子もいますが、友達に歩数を数えてもらうと、「あ、ここだと4歩になってる」と気づけます。
ハードルの高さも工夫する
怖さを減らすために、ハードルの高さや素材も工夫できます。
- 最初は、ゴム(ゴムひも)やミニハードル、段ボールで作ったハードルで練習する
- 当たっても痛くない素材だと、怖さがぐっと減る
- 慣れてきたら、少しずつ高くしていく
体育館や校庭に、ペットボトルを2本立てて、ゴムを張っただけのハードルでも十分です。引っかかってもゴムが外れるだけなので、子どもは思い切って跳べます。
踏み切りの位置
もう一つ、つまずきやすいのが踏み切りの位置です。
ハードルに近すぎるところで踏み切ると、高く跳ばないといけなくなって、スピードが落ちます。少し遠めから踏み切って、ハードルを低く越える。これが、リズムを崩さないコツです。
踏み切りの位置に、ケンステップやテープで印をつけておくと、子どもは「ここで踏み切る」と分かりやすくなります。
見合う、数え合う
ハードル走は、自分の歩数やリズムが自分ではなかなか分かりません。なので、2〜3人組で見合うようにします。
- 走っている子の歩数を数える
- 「今の、リズムよかったよ」と伝える
- タイムを計る
友達に「3歩でいけてたよ」と言われると、子どもは自信がつきます。
おわりに
ハードル走は、「自分に合ったリズム」を見つける運動だと思っています。そのリズムは、一人ひとり違う。だからこそ、コースを選べるようにしてあげる。
1本のコースで全員を走らせるより、準備は少し手間がかかります。でも、子どもが「自分のコース」でリズムよく走れたときの顔を見ると、その手間は安いものだと思います。


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