どうも。「せいたか先生」です。
4月になると、どの教室にも学級目標が掲げられます。模造紙に大きく書いて、黒板の上に貼る。子どもたちの手形や似顔絵で囲んだりして。
で、その学級目標。1年間で、何回見返したでしょうか。
正直に言うと、4月に決めて、貼って、それっきり、という学級目標も少なくないと思います。黒板の上で、だんだん色あせていく。3月になって、「そういえば、うちの学級目標なんだっけ」となる。
ということで今回は、学級目標を「貼るだけの目標」ではなく、「使われる目標」にするコツを書いてみます。
学級目標は「誰が決めるか」で変わる
学級目標が使われなくなる一番の理由は、子どもたちにとって「自分たちの目標」になっていないことだと思っています。
先生が「こういうクラスにしたい」と決めて、それっぽい言葉にまとめる。子どもたちは「はーい」と言う。でも、それは先生の目標であって、子どもたちの目標ではありません。
なので、学級目標は、子どもたちと話し合って決める。時間はかかります。でも、そのほうが1年間使える目標になります。
決め方の流れ
私なら、こんな流れで決めます。全部で2〜3時間くらい。
1. 「どんなクラスにしたい?」を一人ずつ書く
まず、一人ずつ、付箋に書かせます。「どんなクラスにしたい?」「3月にどんなクラスになっていたらうれしい?」
一人で何枚書いてもいい。「楽しいクラス」「いじめがないクラス」「みんなが仲良しのクラス」「けじめのあるクラス」など、いろいろ出てきます。
2. 似ているものを集める
書いた付箋を、黒板に貼っていきます。そして、似ているものを集めて、グループにする。
「楽しい」「笑顔」「明るい」は、同じグループ。「仲良し」「助け合う」「やさしい」は、別のグループ。子どもたちと一緒に、「これとこれは似てるね」と分けていきます。
3. 大事にしたいことを3つに絞る
グループがいくつかできたら、その中から、クラスで一番大事にしたいことを3つ選びます。
ここで、すぐに多数決にしないのがポイントです。「なぜこれが大事だと思う?」と、理由を話し合う。そうすると、「楽しいだけじゃ、けじめがなくなるから、けじめも入れたい」のような意見が出てきます。
4. 言葉にする
最後に、3つの大事なことを、学級目標の言葉にします。
ここは、子どもたちの言葉をできるだけそのまま使います。先生が「それっぽい言葉」に直すと、また先生の目標になってしまうので。多少、言葉がたどたどしくてもいい。子どもたちが「これ、自分たちが決めたやつだ」と思える言葉が一番です。
「使われる目標」にするために
学級目標を決めたら、それを使うことが大事です。
行事のあとにふり返る
運動会、学習発表会、遠足。行事が終わったら、「今回の行事で、学級目標のどれができた?」とふり返ります。
「『助け合う』ができた。リレーで転んだ子を、みんなで応援したから」。こういうふり返りをすると、学級目標が「生きた目標」になります。
困ったときに戻る
学級で何か問題が起きたときも、学級目標に戻ります。
「今のクラス、学級目標の『みんなが笑顔』になってる?」と聞くと、子どもたちは自分たちで考え始めます。先生が「ちゃんとしなさい」と言うより、ずっと効きます。
学期ごとに見直す
学期の終わりに、学級目標を見直すのもいいと思います。「1学期で、どれくらいできた?」「2学期は、どれを特にがんばる?」。
場合によっては、学級目標の言葉を変えてもいい。クラスが成長すれば、目標も変わる。それは、悪いことではありません。
掲示の工夫
最後に、掲示です。
学級目標は、子どもたちの目に入る場所に貼ります。黒板の上は、実は子どもたちの目にあまり入りません。授業中は黒板を見ているけど、その上までは見ていない。
教室の後ろや、横の壁など、子どもたちが休み時間によく見る場所に貼るほうが、目に入りやすいと思います。
おわりに
学級目標は、1年間のクラスの「北極星」のようなものだと思っています。迷ったときに見上げると、どっちに進めばいいか分かる。
そのためには、子どもたちが自分で決めた目標であること。そして、ことあるごとに見上げること。4月に貼って終わり、にしないために、話し合いの時間をちょっとだけ長くとってみてはいかがですか?


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