どうも。「せいたか先生」です。
12月の通知表。中でも一番時間がかかるのが「所見」ではないでしょうか。
1年目の先生にとって、所見は、誰にも教わらないまま締め切りがやってくる仕事の一つだと思います。私もそうでした。いざ書こうとして、パソコンの前で手が止まる。「この子のこと、何を書けばいいんだろう…」と。
ということで今回は、12月に慌てないために、11月の今からできる準備を書いてみます。
まず、学校のきまりを確認する
所見は、学校や自治体によってきまりがかなり違います。
- 何文字くらい書くのか
- 学期ごとに書くのか、学年末だけなのか
- 学習のことを書くのか、生活のことを書くのか、両方か
- 提出の締め切りと、誰がチェックするのか
これを知らないまま書き始めると、あとで全部書き直し、ということになりかねません。学年主任の先生に、去年の通知表の所見を何人分か見せてもらうのが一番の近道です。
所見は「12月に書く」ものではない
ここが一番伝えたいことです。
所見は、12月にゼロから書こうとすると、とても大変です。35人いたら35人分、その子のことを思い出して、具体的なエピソードを探して…。思い出せない子が必ずいます。
なので、所見は「12月に書くもの」ではなく、11月から少しずつ集めるものだと思ってください。
11月から始める「記録のメモ」
私がやっているのは、名簿に1行ずつメモを書いていくことです。
やり方は簡単で、
- 名簿をA4一枚に印刷して、クリップボードに挟んでおく
- 授業中や休み時間に、「お」と思ったことがあったら、その子の欄に一言書く
- 1日に3〜5人分書けたら上出来
「算数 分からない子に説明」「掃除 黒板の溝まで」「国語 音読で感情こめる」くらいの、本当に短いメモで十分です。
これを1か月続けると、ほとんどの子の欄に何かしら書いてある状態になります。逆に、空欄の子が見えてくる。空欄の子は、先生がまだその子のよさを見つけられていない子です。そういう子を、次の週に意識して見ればいい。
所見に書くこと、書かないこと
書くこと
所見に書くのは、その子の具体的なよさと成長です。
「明るく元気です」だと、どの子にも言えてしまいます。保護者の方が読みたいのは、「うちの子のことを、ちゃんと見てくれている」と分かる文章だと思います。
たとえば、
算数の「わり算」の学習では、図を使って考え方を説明し、友達から「分かりやすい」と言われていました。
のように、「いつ・どこで・何をしたか」と「そこから見えたよさ」をセットにすると、具体的になります。
書かないこと
逆に、書かないほうがいいこともあります。
- 他の子と比べる書き方(「クラスで一番〜」)
- 家庭のことや、性格を決めつける書き方
- 悪いところだけを書く書き方
課題を書くときも、「〜できません」ではなく、「〜できると、もっと〜」という形にします。所見は、その子と保護者の方が、3学期に向けて前を向けるための文章だと思っています。
よくある言い回しの言い換え
所見でつい使ってしまう言葉を、少しだけ言い換えると印象が変わります。
| つい書きがち | 言い換え |
|---|---|
| 落ち着きがない | 興味をもったことに、すぐに動き出せる |
| おとなしい | 友達の話をよく聞き、じっくり考えている |
| 字が雑 | ていねいに書くと、さらに読みやすくなる |
| 忘れ物が多い | 準備を整えると、もっと学習に集中できる |
言い換えは、ごまかすためではありません。同じ姿を、その子が伸びる方向から見る、ということです。
チェックに出すときのコツ
書いた所見は、学年主任や管理職がチェックすることが多いと思います。赤がたくさん入って戻ってくると、へこみますよね。私もへこみました。
でも、赤が入るのは、その文章が保護者の方にどう読まれるか、を一緒に考えてくれているからです。戻ってきた赤は、次から自分で気をつけるポイントとして、メモしておくと楽になります。
それから、チェックに出すのは締め切りの1週間前くらいに。ぎりぎりに出すと、直す時間がなくなります。
おわりに
所見は、先生が1学期間その子を見てきた「記録」でもあります。12月にまとめて書こうとすると苦しいですが、毎日少しずつ集めておけば、案外すっと書けるものです。
今日から、名簿をクリップボードに一枚。始めてみてはいかがですか?


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