どうも。「せいたか先生」です。
「猿も木から落ちる」「猫の手も借りたい」「五十歩百歩」。ことわざ、慣用句、故事成語。大人は普通に使っていますが、子どもたちにとっては、意味が分からない不思議な言葉です。
4年生の国語では、これらの言葉を学習します。でも、ただ意味を覚えるだけだと、テストが終わったら忘れてしまう。せっかくなら、子どもたちが日常で使えるようになってほしい。
ということで今回は、ことわざ・慣用句・故事成語を楽しく覚える授業のアイデアを書いてみます。
まず、三つのちがいを整理する
最初に、三つのちがいを簡単に整理しておきます。
| 特徴 | 例 | |
|---|---|---|
| ことわざ | 昔から言い伝えられてきた、教えや知恵を含んだ短い言葉 | 猿も木から落ちる、石の上にも三年 |
| 慣用句 | 二つ以上の言葉が組み合わさって、特別な意味を表す言葉 | 手を焼く、口が軽い、耳が痛い |
| 故事成語 | 中国の古い話(故事)からできた言葉 | 五十歩百歩、矛盾、蛇足 |
子どもたちには、「ことわざは教え、慣用句は体の部分が多い、故事成語は中国のお話から」くらいの、ざっくりした説明で十分です。
ことわざカルタ
一番盛り上がるのが、ことわざカルタです。
市販のことわざカルタもありますが、クラスで手づくりするのもおすすめです。一人一枚ずつ、ことわざを選んで、読み札(ことわざ)と取り札(意味と絵)をつくる。
自分でつくった札は、子どもたちが一番よく覚えています。そして、友達がつくった札を取り合ううちに、他のことわざも自然と覚えていく。
百人一首と同じで、朝の10分や、雨の日の休み時間にやると、少しずつ覚えていきます。
慣用句クイズ
慣用句は、体の部分が入っているものが多いので、クイズにしやすいです。
「□が痛い(人の言うことが自分の弱いところをついていて、聞くのがつらい)。□に入る体の部分は?」
答え:耳
「□を焼く(あつかいにこまる)」
答え:手
「□が軽い(言ってはいけないことを、すぐに人に話してしまう)」
答え:口
体の部分ごとに慣用句を集めるのも面白いです。「手」が入る慣用句、「目」が入る慣用句、「口」が入る慣用句。黒板に人の絵をかいて、体の部分ごとに慣用句を貼っていくと、子どもたちは「こんなにあるんだ!」と驚きます。
故事成語は「お話」から
故事成語は、もとになったお話を読むのが一番です。
「矛盾」なら、「どんな盾も突き通す矛」と「どんな矛も通さない盾」を売っていた商人の話。「じゃあ、その矛でその盾を突いたらどうなるの?」と聞かれて、商人は答えられなかった。
このお話を紙芝居や劇にすると、子どもたちは大笑いします。そして、「矛盾」という言葉を、ずっと忘れません。
「蛇足」「五十歩百歩」「漁夫の利」なども、お話がとても面白いので、ぜひ読み聞かせてあげてください。
使ってみる
覚えたら、使ってみることが大事です。
自分の体験と結びつける
「自分の生活の中で、このことわざがぴったりだった場面は?」と聞いて、短い作文を書かせます。
「この前、サッカーが得意な〇〇くんが、シュートを外した。まさに猿も木から落ちるだと思った」。自分の体験と結びつけると、意味がしっかり分かります。
一日一言
朝の会や帰りの会で、「今日のことわざ」を一つ紹介する。その日のうちに、誰かが使えたら、帰りの会で発表する。
「先生、今日、給食のおかわりじゃんけん、早い者勝ちで〇〇くんが漁夫の利だった!」。こういう使い方が出てくると、教室が盛り上がります。
辞書で調べる
最後に、国語辞典とのつながりです。
ことわざや慣用句の多くは、国語辞典に載っています。「手」を引くと、「手を焼く」「手を貸す」「手が出ない」など、手を使った慣用句がたくさん出てきます。
辞書引きの練習を兼ねて、「体の部分の言葉を引いて、慣用句を探そう」という活動をするのもおすすめです。
おわりに
ことわざ、慣用句、故事成語は、昔の人の知恵や、ものの見方が詰まった言葉だと思っています。和言葉と同じで、知っていると、日本語がちょっと面白くなる。
テストのために覚えるのではなく、日常で使える言葉として。子どもたちが「先生、それって〇〇だね」と使ってくれたら、そうなればしめたものです。


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