ゴール型ゲームのルール工夫 サッカー・ハンドボールで「ボールに群がる」をなくす

授業づくり

どうも。「せいたか先生」です。

体育でサッカーをやると、必ずと言っていいほど起きることがあります。ボールに全員が群がる。

ボールのあるところに、敵も味方も関係なく、10人くらいが固まって、みんなで足を出し合う。ボールがどこにあるのか、外からは見えない。そして、ボールが外に転がると、その固まりごとボールを追いかけていく。まるで、ボールに引っ張られる雲みたいです。

これはこれで、子どもたちは楽しそうなんですけどね。でも、ゴール型の面白さは、本当はここではない。

ということで今回は、ゴール型ゲームで「ボールに群がる」をなくすためのルールの工夫を書いてみます。

なぜ群がるのか

子どもがボールに群がる理由は、シンプルです。ボールを持っていないときに、どこにいればいいか分からないから。

ゴール型の面白さは、ボールを持っていない人が、空いているスペースに動いて、パスをもらって、ゴールに向かうところにあります。でも、子どもにとって、「ボールを持っていないときの動き」は、とても難しい。なので、とりあえずボールの近くに行く。

なので、ルールの工夫は、「ボールを持っていないときに、どこにいればいいか」を分かりやすくすることが中心になります。

人数を減らす

一番効くのは、人数を減らすことです。

11人対11人のサッカーを、そのまま授業でやる必要はありません。3対3、4対4くらいにすると、ボールにさわる回数が増えるし、群がる人数も減ります。

コートも小さくして、チームの数を増やして、同時にいくつかのコートで試合をする。待っている時間も減ります。

「攻める側が多い」ルール

次におすすめなのが、攻める側が一人多いルールです。

たとえば、4対3。攻める側が一人多いと、必ず誰か一人がフリー(マークされていない)になります。そのフリーの子にパスを出せば、ゴールに近づける。

このルールにすると、子どもたちは「空いている人にパスすればいいんだ」ということに気づきやすくなります。そして、ボールを持っていない子も、「自分が空いているところに動けば、パスがもらえる」と分かってきます。

やり方としては、コートの横に「フリーマン」を一人置いて、攻めている側の味方になる、という形もあります。

コートにゾーンをつくる

コートにゾーンをつくるのも、効果があります。

コートを縦に3つ(左・真ん中・右)に分けて、「各ゾーンに1人ずつ」というルールにする。そうすると、全員がボールのところに集まることができません。自然と、広がって立つことになります。

最初はゾーンに縛ったほうがいいですが、慣れてきたらゾーンのルールをなくして、「広がって立つと、パスがつながりやすい」ことを、子どもたちが自分で気づけるようにしていきます。

ボールの工夫

ボールも工夫できます。

  • サッカーなら、やわらかいボールや、少し空気を抜いたボールにする(転がりすぎない、当たっても痛くない)
  • ハンドボールなら、小さめで、つかみやすいボールにする

ボールが転がりすぎると、すぐコートの外に出てしまって、ゲームが止まります。少し空気を抜くだけで、子どもがボールをコントロールしやすくなります。

作戦タイムをとる

ゲームとゲームの間に、作戦タイムをとります。

ここで、「ボールを持っていないとき、どこにいたらパスがもらえた?」と聞いてみてください。子どもたちは、ゲームの中で感じたことを話し始めます。「〇〇さんが、あいてるとこにいてくれたから、パスできた」と。

こういう気づきが出てきたら、「それ、いいね!次のゲームでもやってみよう」と言って、またゲームに戻す。ゲームと作戦タイムをくり返すことで、だんだん「スペースに動く」ということが分かってきます。

おわりに

ボールに群がるのは、子どもたちが一生懸命ボールを追いかけている証拠でもあります。それはそれで、悪いことではありません。

でも、ボールを持っていないときに、空いているところに動いて、パスをもらってゴールする。その面白さを知ると、ゴール型のゲームはもっと楽しくなります。ルールの工夫は、そのための入り口だと思っています。

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