授業にちょっとしたこだわりを①和言葉の魅力

ちょっとしたこだわり。とても大切なことではないでしょうか。
ご自身の受け持つクラスには、どんな「色」がありますか?実は、先生のちょっとした「こだわり」の積み重ねこそが、クラス独自の魅力的な色を作っていくと私は思います。

私は、最近大和言葉にハマっていまして、使うように心がけているのですが、そのなかで、月を漢字で書いてみては?となりました。

クラスの「色」は先生らしさの積み重ね

学校という場所にはたくさんの教室がありますが、一歩足を踏み入れると、クラスごとに全く違う空気が流れていることに気がつきます。活気にあふれたクラス、穏やかで落ち着いたクラス、ユーモアが飛び交うクラス。きっとクラスには、その場所ならではの「色」というものがあります。

その色を作っている正体、それは他でもない「先生らしさ」です。

特別な大イベントを企画しなくても、日々のちょっとした言葉がけ、黒板の書き方、宿題の出し方など、日常の小さな「こだわり」の積み重ねが、自然と先生らしさになり、やがてクラスの色へと染まっていきます。「ちょっとしたこだわりを持つこと」、それは子どもたちにとって居心地の良い空間を作る上で、とても大切なことではないでしょうか。

黒板の日付から始まる大和言葉の世界

私らしさ、つまり私の最近の「ちょっとしたこだわり」は、大和言葉(やまとことば)にハマり、それを日常的に使うよう心がけていることです。

国語の授業の始まりには、必ず黒板に日付を書きますよね。その際、ただ「十月」と書くのではなく、あえて旧暦の月の呼び名である和風月名(わふうげつめい)を漢字で書いてみてはどうだろう、と思いついたわけです。

睦月、如月、弥生……。 最初は子どもたちも「先生、それ何て読むの?」と不思議そうな顔をしていました。しかし、毎日黒板の端に書かれているその漢字を見ているうちに、驚くべき変化が起きたのです。

なんと、授業中に日付を書き始める子どもたちが、自然と月の漢字を覚えていくではありませんか。特別な暗記の時間を設けたわけでも、テストに出すと言ったわけでもありません。ただ毎日、先生のちょっとしたこだわりとして提示し続けただけで、子どもたちはスポンジのように吸収していきました。

子どもたちの探求心に火がつく瞬間

さらに面白いのは、月の終わり頃になると見られる子どもたちの反応です。 授業中に日付を書き始めるみんなが覚えます。月末が近づくと、教室のあちこちで「来月は漢字で書くとなんだっけ?」という声が聞こえ始めます。

「神無月だ!神無月!神無しって書くんだね!おもしれぇ」と休み時間に盛り上がる。そして次の日には、ある子が「出雲大社のある島根あたりでは…」と話し始めるわけです。

面白いですよね!私が教えたわけではなく、気になった子どもが自分で調べ、そこから新しい知識をクラスに還元してくれたのです。

ほんのちょっとした「黒板に旧暦を書く」という行動ですが、それが子どもたちを奥深い大和言葉の世界に引き入れるきっかけになっています。彼らの知的好奇心に火がつき、自ら学ぶ姿を見ていると、1人楽しくなっている今日この頃です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました